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こえ [詩]


外にでたくて、
空をみたくて、
上へ上へともがいていって、
舌をよじ登り、歯をくすぐって、
唇を無理やりこじ開けて、

空気が揺れた。
日本人の、日本語の、
関西訛りの、うわずった、
癖のある、少し高めの、
甘えてるような、冷たいような……

内側と外側から耳に駆け込んできたのは、
いつものわたしのような。
あなたの方へと猛進したのは、
きっとわたしではない、わたし自身。

自由になれ。
走ってゆけ。
それだけがわたしなのだから、
好きなだけ、出てゆくがいい。

きっと迷惑かけないのなら、
いつだって扉を、開け放してあげるから。
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