こえ [詩]
外にでたくて、
空をみたくて、
上へ上へともがいていって、
舌をよじ登り、歯をくすぐって、
唇を無理やりこじ開けて、
空気が揺れた。
日本人の、日本語の、
関西訛りの、うわずった、
癖のある、少し高めの、
甘えてるような、冷たいような……
内側と外側から耳に駆け込んできたのは、
いつものわたしのような。
あなたの方へと猛進したのは、
きっとわたしではない、わたし自身。
自由になれ。
走ってゆけ。
それだけがわたしなのだから、
好きなだけ、出てゆくがいい。
きっと迷惑かけないのなら、
いつだって扉を、開け放してあげるから。
2014-04-28 23:33
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0