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記憶の作り方 [本]






 大学のレポートを書く際に、使った本ですが(^^;
 
 テーマは「子どもと大人の境界線」
 レポートを書く際には、すごく冷静になることに努めて、あまりハマらずに読んだのですが、なーにも考えずにパラパラとページをめくると、気持ちがじんわりと懐かしく、温かくなりました。
 
 なんだか、周りの人の情熱に当てられて、女子大生たるものビビッドで輝かしい日常を送りたいなんて思ってましたが(?)直射日光のようなまぶしさではなく、葉に透かした柔らかな光も私には大切です。
 光だけじゃなくて、水たまりも汗の匂いも、となりの人の影や、床下の秘密基地も、誰ももう持っていなくても、必要で大切な記憶の欠片なんだと思います。ちょっとポエティックやな笑
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きいろいゾウ [本]









 最近、突如に起こるブログ書きたい欲のために、復活します(笑)
 
 すごーくよかったので、TwitterやFacebookでも押している「きいろいゾウ」(西加奈子)
 ツマさんとムコさんのやりとりがほっこりします。

 いろんなもの達の声が聞こえてくるツマさん。ツマさんをどうしようもなく愛おしく想うムコさん。ふたりの生活は、ふたりで過ごされているはずなのに、ツマさん目線の語りとムコさんの日記での妙なズレが、夫婦や家族の人間関係を私に考えさせます。
 また、きいろいゾウの絵本の部分(?)が、ツマさんとムコさんの話をより不思議な世界にひっぱりこんでいきますよね。。。
 
 私の母はどちらかというとツマさんタイプです。そんなカンユさんのような犬とおしゃべりしたりはしないけど(あ、昔は幻聴聞こえちゃってたと、いうてました。病気ではないですよ)マイペースで、言葉数少なくて伝わり間違えることも多い。でも、それなのに、全力で一所懸命。こころのそこから素直。
 
 本を読み終わった後に、映画も見ました。
 本を読んだ後の映画ってだいたい「うちのイメージとちゃう!!」とか「あかん! これはあかん!」とか、言いまくるんですけど、珍しくだいたいシックリきました。たしかにいろいろ違うんですけどね。
 いろんなもの達の声の表現は、きっと文字よりも音声の方が、スッとくるのかもしれません。
 

 本も映画もツマさんは私にとって、とても魅力的な人です。ツマさんを好きなムコさんもすごく素敵!(笑)
 普段は「恋愛なんてもうめんどうやわ」とか言っちゃうんですけど、「きいろいゾウ」を読んでからは「ああ、もし私が妻になるなら、ツマさんにとってのムコさんみたいな、そんな婿さんに出会いたい」と思うようになりました(笑)
 大切な人の、大切な人でありたいなと思いました。
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